会社を設立すると、利益が出たときの法人税だけでなく、地方税、消費税、源泉所得税、社会保険料などの支払いが発生します。入金されたお金をすべて使ってしまうと、納税時期に資金不足になりやすくなります。この記事では、会社設立後に納税資金を残す考え方を整理します。
納税資金を分ける
会社の預金残高には、将来支払う税金や社会保険料に相当するお金も含まれています。自由に使えるお金と納税用に残すお金を分けて考えます。
月次で売上、経費、利益、源泉所得税、消費税、社会保険料を確認します。税理士に概算税額を確認し、納税用の口座や管理表を作ると分かりやすくなります。
決算申告と納付
法人は事業年度ごとに決算を行い、法人税等の申告と納付を行います。申告期限や納付期限は会社の決算期に関係します。
決算期を決めるときは、納税時期と資金繰りも考慮します。売上が集中する時期や支出が多い時期と重なると、納税資金の準備が難しくなることがあります。
地方税を確認する
法人には、法人住民税や法人事業税など地方税も関係します。赤字でも均等割が発生することがあります。
税額や届出は自治体によって確認が必要です。本店所在地や事業所所在地の都道府県・市区町村の情報を確認し、税理士に相談します。
消費税を確認する
課税事業者になる場合は、消費税の申告・納付も資金繰りに影響します。インボイス登録をした場合も確認が必要です。
売上に含まれる消費税を別に管理しておかないと、納付時に資金不足になりやすくなります。会計ソフトで消費税区分を正しく入力し、定期的に概算を確認します。
源泉所得税を確認する
役員報酬や従業員給与を支払う会社は、源泉所得税の納付が関係します。給与支払のたびに会社が預かっている税金として管理します。
納期の特例を利用するかどうかで納付タイミングが変わります。税理士に確認し、支払漏れがないようにカレンダーへ入れます。
資金管理のチェック
納税資金は、利益が出てから慌てて準備するより、毎月少しずつ見積もる方が安全です。
| 項目 | 管理すること |
|---|---|
| 法人税等 | 決算後の申告・納付 |
| 地方税 | 均等割、法人事業税 |
| 消費税 | 課税事業者、インボイス |
| 源泉所得税 | 給与・報酬からの預り |
| 社会保険 | 会社負担と本人負担 |
