採用前に会社を設立する場合、登記だけでなく雇用契約、労働条件、社会保険、労働保険、給与計算の準備が必要になります。人を雇うと、法人の届出や毎月の事務が一気に増えるため、設立日と入社日を分けて計画することが大切です。この記事では、初めて人を雇う法人が設立前に確認したい事項を整理します。
労働条件を先に固める
採用前には、給与額だけでなく労働条件全体を整理します。
職種、就業場所、労働時間、休日、賃金、試用期間、契約期間、退職、社会保険の扱いを確認します。厚生労働省の情報では、労働条件の明示が重要な確認事項とされているため、口頭説明だけで済ませないようにします。
社会保険と労働保険を確認する
法人で人を雇う場合は、社会保険、労働保険、雇用保険の手続が関係します。
役員だけの会社でも健康保険・厚生年金の確認が必要になり、従業員を雇う場合は労働保険や雇用保険の手続も確認します。提出期限や添付書類は公式情報で更新されるため、年金事務所、労働局、ハローワークの最新案内を確認します。
給与計算と資金繰りを見る
採用は固定費を増やすため、設立直後の資金計画に大きく影響します。
給与、会社負担の社会保険料、源泉所得税、住民税、年末調整、労働保険料、給与計算ソフト、社労士費用を見込みます。売上入金より給与支払いが先に来る場合は、数か月分の資金を確保します。
就業規則と社内ルールを準備する
人数が少ない段階でも、労務トラブルを避けるためのルールは必要です。
勤怠管理、経費精算、在宅勤務、情報管理、ハラスメント対応、副業、退職手続を整理します。常時使用する労働者数が増える場合は、就業規則の作成・届出要否も確認します。
設立前チェック
採用前の設立では、入社日から逆算して労務手続を準備します。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 条件 | 賃金、時間、休日、契約期間 |
| 届出 | 社会保険、労働保険、雇用保険 |
| 給与 | 源泉所得税、住民税、年末調整 |
| ルール | 勤怠、在宅勤務、情報管理 |
| 相談先 | 社労士、税理士、司法書士 |
