自己資金だけで会社を設立する場合は、登記費用を払えるかだけでなく、設立後に事業を続けられる資金を残せるかが重要です。資本金、役員報酬、社会保険、税金、仕入れ、広告費の支払い時期を見誤ると、売上が出る前に資金が細ります。この記事では、融資や出資を使わず法人化する人向けに、設立前の資金確認を整理します。

資本金と手元資金を分ける

資本金は会社の登記事項であり、同時に設立後の運転資金にもなります。

自己資金をすべて資本金に入れるか、一部を個人側に残すかは、生活費や追加出資のしやすさも含めて考えます。資本金額だけを大きく見せるより、会社が数か月運営できる資金計画を作ることが重要です。

設立費用を先に見積もる

会社設立では、登記や定款だけでなく周辺費用も発生します。

株式会社では登録免許税や定款認証の費用、合同会社では登録免許税などを確認します。印鑑、電子証明書、会計ソフト、税理士、司法書士、Webサイト、銀行手数料など、実費と専門家費用を分けて見ます。

役員報酬と社会保険を見込む

法人化すると、役員報酬の決め方と社会保険の負担が資金繰りに影響します。

役員報酬は一度決めると税務上の扱いに注意が必要で、社会保険料は会社負担分も発生します。個人事業の感覚で売上から自由に生活費を取る運用にすると、会計と税務の管理が乱れやすくなります。

融資なしのリスクを確認する

自己資金だけで始めることは、借入返済がない一方で、資金不足時の選択肢が限られます。

売掛金の入金遅れ、在庫の増加、広告費の前払い、設備故障、納税時期を想定します。必要に応じて、創業融資を受けるかどうかではなく、融資枠を検討できる状態にしておくことも選択肢になります。

設立前チェック

自己資金だけで進める場合は、設立費用より設立後の資金を重く見ます。

確認項目見るポイント
資本金登記表示、手元資金、信用面
設立費用登録免許税、定款、専門家費用
運転資金仕入れ、家賃、広告費、外注費
固定費役員報酬、社会保険、会計費用
相談先税理士、司法書士、金融機関