小規模会社では、代表者が多くの判断を一人で行うことがあります。それでも、会社のお金、契約、議事録、経費精算、会計資料は個人の判断とは分けて管理する必要があります。この記事では、設立後に決めておきたい小規模会社の運営ルールを整理します。
決裁ルールを決める
会社のお金を使うときは、誰がどの金額まで決められるかを決めておくと管理しやすくなります。代表者一人の会社でも、記録を残すことが大切です。
広告費、外注費、備品購入、契約更新、借入、役員報酬など、重要な支出は決定日と理由を残します。将来従業員や役員が増えたときにも、ルールがあると引き継ぎやすくなります。
契約権限を明確にする
契約書に誰が署名するか、どの契約を代表者確認にするかを決めます。契約権限が曖昧だと、取引先との認識違いが起きやすくなります。
金額の大きい契約、長期契約、解約しにくい契約、個人情報や知的財産が関係する契約は慎重に確認します。電子契約を使う場合は、アカウント権限や承認フローも決めます。
経費精算を整える
小規模会社では、代表者立替や法人カード利用が混ざりやすくなります。経費精算のルールを決めて、個人支出と会社支出を分けます。
領収書の保存、立替精算書、法人カードの利用範囲、交通費精算、接待交際費の記録を整理します。会計ソフトに入力する前に、支出内容を説明できるようにします。
議事録を残す
役員報酬、本店移転、目的変更、役員変更、増資など、会社の重要事項は議事録や決定書を残します。小規模会社でも記録は必要です。
税務や登記で確認されることがあるため、決定日、決定内容、出席者、署名押印の扱いを整理します。ひな形を使う場合は、自社の機関設計に合うか確認します。
会計資料を管理する
会社の会計資料は、日々の取引を証明する大切な記録です。領収書、請求書、契約書、通帳明細、カード明細を整理します。
税理士へ依頼する場合でも、資料を出すのは会社側です。月次で整理する習慣を作ると、決算時の負担を減らせます。電子保存を使う場合は、保存方法も確認します。
決めておきたいルール
小規模会社ほど、ルールがなくても動けてしまいます。後から困らないように、最低限の運用を決めます。
| ルール | 決めること |
|---|---|
| 決裁 | 金額基準、承認者、記録 |
| 契約 | 署名者、確認範囲、保管場所 |
| 経費 | 法人カード、立替、領収書 |
| 議事録 | 重要決定の記録 |
| 会計 | 月次整理、税理士共有 |
