小規模な株式会社では、取締役会を置かず、取締役1名または少人数で設立する機関設計がよく使われます。法務省は、株式会社の発起設立手続について、定款作成、機関の設置、設立登記の流れを案内しています。この記事では、2026年5月時点の法務省・法務局情報を前提に、取締役会なし会社の機関設計を整理します。

取締役会なし会社を理解する

取締役会を置かない株式会社では、会社の意思決定を取締役や株主総会で行います。

一人会社や家族経営、創業初期の会社では、取締役会を設置しない方が運営しやすい場合があります。一方で、共同創業、投資家参加、金融機関対応、許認可がある場合は、意思決定と監督体制を慎重に設計します。

登記事項を確認する

法務省の案内では、株式会社設立登記において、取締役の氏名、代表取締役の氏名・住所、取締役会設置会社であるときはその旨などが登記事項として示されています。

取締役会を置かない会社でも、取締役や代表取締役の登記は必要です。誰を代表者にするか、住所をどう扱うか、役員任期をどう設計するかを定款と合わせて確認します。

添付書面と印鑑証明書を見る

機関設計は、設立登記の添付書面にも影響します。

法務省の案内では、取締役会設置会社と非設置会社で、就任承諾書に押印した印鑑に関する印鑑証明書の扱いが異なる旨が示されています。実際の添付書面は申請類型で変わるため、法務局の申請書様式と司法書士確認を前提にします。

設立後の運営を考える

機関設計は、登記して終わりではなく、設立後の決裁・契約・銀行対応に影響します。

代表者が単独で契約できる範囲、取締役間の合意、株主総会議事録、利益相反取引、役員報酬決定の記録を整えます。共同創業の場合は、株主間契約や職務分担も合わせて検討します。

設立前チェック

取締役会なし会社は、シンプルさと内部管理のバランスを見て選びます。

確認項目見るポイント
機関取締役、代表取締役、監査役の有無
定款機関設計、役員任期、株式譲渡制限
登記役員、代表者住所、取締役会設置の有無
書類就任承諾書、印鑑証明書、議事録
相談先司法書士、税理士