家族で会社を設立する場合、信頼関係があるからこそ、役割分担、報酬、株式、資金、退任時の扱いを最初に決めておくことが重要です。家族間では口約束になりやすく、後から税務や相続、経営権で問題になることがあります。この記事では、家族経営の会社設立前に整理したい事項をまとめます。
役割と権限を分ける
まず、誰が代表者になり、誰が役員・株主・従業員・外注先になるのかを分けます。
実際に働く人、出資する人、意思決定する人を曖昧にしないことが大切です。家族名義で株式を持つ場合でも、議決権と配当の扱いを理解して決めます。
報酬と扶養を確認する
家族へ役員報酬や給与を支払う場合、税務・社会保険・扶養に影響します。
報酬額、勤務実態、支払時期、源泉所得税、社会保険、年末調整を確認します。形式だけ家族を役員や従業員にする運用は避け、税理士・社労士に確認します。
株式と相続を考える
家族経営では、株式や持分が相続・事業承継に直結します。
代表者が亡くなった場合、離婚、退任、家族間の不仲、後継者変更が起きた場合のルールを考えます。株式譲渡制限、遺言、生命保険、役員借入金も確認します。
契約とお金の流れを記録する
家族間の貸付、立替、無償労働、車両・自宅利用は、会社と個人の境界が曖昧になりやすい部分です。
賃貸借契約、金銭消費貸借契約、業務委託契約、経費精算、役員借入金を記録します。家族だからこそ、第三者に説明できる形にします。
設立前チェック
家族経営は、信頼関係と記録管理を両立させます。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 役割 | 代表、役員、株主、従業員 |
| 報酬 | 役員報酬、給与、扶養 |
| 株式 | 比率、譲渡、相続、承継 |
| 資金 | 貸付、立替、経費、資産利用 |
| 相談先 | 税理士、司法書士、社労士 |
