セキュリティ事業で会社を設立する場合、技術力だけでなく、契約上の責任範囲、秘密保持、個人情報、成果物、再委託、インシデント対応を明確にする必要があります。脆弱性診断や監視業務は顧客システムへ深く関わるため、曖昧な契約は大きなリスクになります。この記事では、セキュリティ事業の会社設立前に確認したい事項を整理します。
業務範囲を具体化する
セキュリティ事業には、脆弱性診断、ペネトレーションテスト、SOC運用、監視、教育、コンサルティング、インシデント対応があります。
実際に行う業務を事業目的と契約書に反映します。攻撃的なテストを行う場合は、対象範囲、実施日時、禁止行為、事前承諾を明確にします。
契約で責任範囲を決める
顧客システムに関わる業務では、責任範囲と免責ではなく具体的な分担を決めます。
診断対象、報告書の範囲、再診断、障害発生時の対応、損害賠償、秘密保持、再委託、データ持ち出し、ログ保管を確認します。重要顧客との契約は弁護士確認を検討します。
個人情報と機密情報を管理する
セキュリティ事業では、顧客のシステム構成、脆弱性情報、ログ、個人情報を扱うことがあります。
アクセス権、端末管理、暗号化、保管期間、削除、委託先管理、漏えい時対応を整えます。個人情報保護委員会のガイドラインや顧客のセキュリティ基準を確認します。
保険と外注管理を確認する
診断や運用業務では、事故や情報漏えいに備える体制も必要です。
賠償責任保険、外注先の秘密保持、資格や実績、作業記録、検収条件、報告書テンプレートを確認します。従業員や外部エンジニアが増える場合は、権限管理と教育も重要です。
設立前チェック
セキュリティ事業は、契約と情報管理の精度が信用につながります。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 業務 | 診断、監視、教育、対応 |
| 契約 | 対象範囲、責任、検収 |
| 情報 | 機密、個人情報、ログ |
| 体制 | 権限、端末、外注、教育 |
| 相談先 | 弁護士、税理士、司法書士 |
