SaaS事業で会社を設立する場合は、プロダクト開発だけでなく、利用規約、継続課金、データ管理、セキュリティ、資金調達を見据えた設計が必要です。法人顧客向けに提供する場合は、契約や責任範囲も重要になります。この記事では、SaaS事業の会社設立前に確認したいポイントを整理します。
事業目的を整理する
SaaS事業では、ソフトウェア開発、クラウドサービス提供、システム運用、データ分析、コンサルティングなどが関係することがあります。
受託開発も行うのか、自社SaaSに集中するのかで契約や会計が変わります。将来の資金調達を見据える場合は、事業内容を説明しやすい目的にします。
利用規約とSLA
SaaSでは、利用規約が顧客との基本契約になります。利用条件、禁止事項、料金、解約、データの扱い、責任範囲を明確にします。
法人顧客向けでは、SLA、サポート時間、障害対応、バックアップ、セキュリティ資料を求められることがあります。契約条件は弁護士に確認します。
課金と請求を設計する
月額課金、年額課金、従量課金、初期費用、無料トライアルなど、料金体系を決めます。決済代行や請求書払いの運用も確認します。
入金サイクル、未払い対応、解約月の扱い、返金、インボイス対応を整理します。会計処理は税理士に相談します。
データ管理と個人情報
SaaSでは、顧客データや個人情報を預かることがあります。データの保存場所、アクセス権限、ログ、外部サービス利用を整理します。
個人情報を扱う場合は、プライバシーポリシーと安全管理措置を整えます。法人顧客からセキュリティチェックシートを求められることもあります。
資金調達を見据える
SaaSは開発期間が長く、黒字化まで時間がかかることがあります。資金調達を見据える場合は、株式会社、株式比率、ストックオプション、資本政策を設立時から考えます。
外部投資を受ける可能性があるなら、合同会社より株式会社が説明しやすい場合があります。資本政策は弁護士や税理士に相談します。
設立前チェック
SaaS事業は、法務、税務、技術、資金調達が絡むため、最初の設計が重要です。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 目的 | SaaS、開発、運用 |
| 規約 | 利用条件、SLA、責任範囲 |
| 課金 | 月額、年額、請求書払い |
| データ | 個人情報、権限、外部サービス |
| 資本 | 株式比率、投資、SO |
