共同創業で会社を設立するときは、うまくいく前提だけでなく、誰かが抜ける場合のルールも決めておく必要があります。株式、役員、代表権、貸付金、知的財産、顧客との契約が絡むと、後から合意するのは難しくなります。この記事では、共同創業者の離脱に備えて設立時に確認したい項目を整理します。
株式比率を慎重に決める
株式会社では、株式比率が議決権と支配関係に大きく影響します。
同額出資で均等に持つのか、代表者に多く持たせるのか、外部投資を想定するのかで設計が変わります。仲が良い段階でも、意思決定が止まる比率になっていないか、重要事項を誰が決められるかを確認します。
役員退任と株式を分けて考える
共同創業者が取締役を辞めても、株主である地位が自動的になくなるわけではありません。
役員退任、代表権の変更、株式譲渡、貸付金の返済、未払報酬の精算は別の論点です。退任時に株式をどう扱うかを決めていないと、会社運営に関与しない人が議決権を持ち続けることがあります。
創業者間契約を検討する
定款だけで共同創業者間のすべての約束を表現できるわけではありません。
株式譲渡、競業避止、秘密保持、知的財産の帰属、退任時の買取り、デッドロック時の対応などは、創業者間契約や株主間契約で整理することがあります。契約内容は会社法だけでなく民事上の有効性も問題になるため、弁護士確認を検討します。
登記と届出の変更も見込む
共同創業者の離脱時には、変更登記や届出が必要になることがあります。
役員変更、代表者変更、本店変更、目的変更、株式譲渡承認、銀行届出、税務・社会保険の担当者変更、許認可上の役員変更届を確認します。離脱後に事業継続できるよう、権限とアカウント管理も整理します。
設立前チェック
共同創業では、信頼関係と書面化を両方そろえることが大切です。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 株式 | 比率、譲渡制限、買取り |
| 役員 | 代表権、退任、任期 |
| 契約 | 創業者間契約、秘密保持、競業 |
| 資金 | 出資、貸付金、未払報酬 |
| 相談先 | 司法書士、弁護士、税理士 |
