--- title: "家族会社を作るときの確認点:株式・役員・給与の考え方" description: "家族で会社を設立する人向けに、株式比率、役員構成、役員報酬、家族従業員、社会保険、税務、相続・事業承継を見据えた確認点を、設立前の話し合いに沿って実務目線で解説します。" date: 2026-05-29 category: 基礎知識 tags: [家族会社, 役員報酬, 事業承継] related_links: [guide, accounting] draft: false --- 家族で会社を作る場合は、信頼関係がある一方で、株式、役員、給与、相続、事業承継を曖昧にしやすい面があります。家族だから大丈夫と考えていると、税務や将来の相続で問題が出ることがあります。この記事では、家族会社を設立するときに確認したいポイントを整理します。 ## 株式比率を決める 株式会社として家族会社を設立する場合、誰が株式を持つかは重要です。株式比率は、会社の意思決定や将来の相続に関係します。 代表者一人がすべて持つのか、配偶者や子どもにも持たせるのかを検討します。家族間で分散しすぎると、将来の意思決定が難しくなることがあります。一方で、事業承継を見据える場合は、早い段階から設計を考えることもあります。 ## 役員構成を決める 家族を役員にするか、従業員として働いてもらうかで、登記、報酬、社会保険、税務の扱いが変わります。名前だけの役員にしないよう注意します。 役員にする場合は、実際の職務、責任、報酬、就任承諾を整理します。取締役や監査役に就くと登記情報にも反映されます。会社運営に関わらない家族を形式的に役員にすることは避けます。 ## 役員報酬と給与 家族に支払う報酬や給与は、税務上の確認が重要です。役員報酬は定期同額給与などのルールが関係し、従業員給与も勤務実態が必要です。 国税庁は役員給与について、定期同額給与や事前確定届出給与などを案内しています。家族だから自由に支払えるわけではなく、実際の勤務内容、金額の妥当性、支給時期を確認します。税理士に相談して決めます。 ## 社会保険を確認する 家族が役員や従業員として働く場合、社会保険や労働保険の扱いを確認します。家族従業員だからといって手続きが不要になるとは限りません。 役員報酬の有無、勤務実態、雇用関係、同居親族の扱いなどで判断が変わることがあります。健康保険・厚生年金保険は年金事務所、労働保険や雇用保険は労働基準監督署やハローワーク、社会保険労務士に確認します。 ## 相続と事業承継を考える 家族会社では、将来の相続や事業承継も早めに考える必要があります。株式を誰が持つかによって、相続時の手続きや経営権に影響します。 代表者が亡くなった場合、株式が相続人に分散すると、会社の意思決定が難しくなることがあります。後継者を決める予定がある場合は、税理士、司法書士、弁護士などに相談しながら、株式や役員構成を検討します。 ## 設立前チェック 家族会社は、関係が近いからこそ書面とルールを整えることが大切です。設立時に話し合っておくと、将来のトラブルを減らせます。 | 確認項目 | 見るポイント | |---|---| | 株式 | 誰が何株持つか | | 役員 | 実際に経営へ関わるか | | 報酬 | 金額、支給時期、職務内容 | | 社会保険 | 役員・従業員の扱い | | 承継 | 相続や後継者をどう考えるか |